香に火を灯し
その熱と時間のうつろいを眺める
斜め後ろから見つめていた姿
光のような緑の道を歩いていた時間
さむくても待ち続けた疑問
はっと蘇るしぐさ 温度 切なさ 喜び
さまざまな遠いあの情景は
香りを通して時を駆け抜ける
不思議な見えない力に驚かされる
命が終わり とどまることなく
遷り変わってゆくことを意味する”流転” 万物は巡り 受け継がれていく
Lutenはその遷り変わりの物語
伝統が続いていくのは
その存在に変え難いものがあるから
人の心を動かすから
飛鳥時代の人々が沈香木を炊いたように
平安時代の人々が香りを纏ったように
Lutenは香りに新たな命を吹き込む